都市土木事業では、多くの人が行き交う市街地において、
様々な公共インフラ(道路、護岸、橋梁、上下水道)の
建設や整備を手掛けています。人々が安心して暮らすために、
私たちは土木技術を駆使して、社会の安全基盤をつくっています。
大雨やゲリラ豪雨などの際、都市部の浸水被害を防ぐために、一時的に地下に雨水を貯留しておく「雨水貯留施設」を建設する工事です。地下約16mにシールドマシン(トンネルを掘る機械)で1m程ずつ掘り進んでいきます。それと同時にセグメント(組立式のコンクリート管)を組み込み、また1mずつ進むという作業を繰り返します。それを数ヶ月かけて約1200m進む。この地道で丁寧な作業こそが、都市の安全を守っているのです。工事は直線だけではなく、道路形状に合わせてカーブをつくることも可能。地中化を得意とするとだか建設のノウハウを発揮します。
東日本大震災でのインフラ被害を目の当たりにし、現代の法定基準に該当していない橋梁を対象に、橋脚の補強や橋桁の落下を防止する耐震補強工事が急速に進められています。現在は、大規模な地震等の災害が発生した場合に、救命活動や物資輸送などの重要な役割を担う緊急輸送道路を優先して施工中。この整備が行われることによって、もしもの災害にも強いまちづくりをめざします。また、写真で例に挙げている工事では、一般国道の主要路線ということもあり、交通量が非常に多い中での施工でした。しかし、施工方法を工夫することで、交通規制の回数を削減することに成功。道路を利用する人々の負担を最小限に抑え、短期間で完成することができました。